今回は『悪魔(THE DEVIL)』をキーワード暗記なんてしてないで、理解していきましょう。
カードに何が書かれているか?
中央にヤギの角、コウモリの翼を持つ悪魔、その両端に首を鎖で繋がれた1組の男女がいる図。この2人は悪魔に囚われ鎖に繋がれながらも、苦痛の表情では描かれていない。
ウェイト版タロットカードでは苦悩の様子はもうちょっとはっきり描かえるんですよね。例えば『ソード9』う〜〜ん、これは結構苦しんでるな〜って見て分かりますよね。はい。そういうカードなんです。
さて、『悪魔(THE DEVIL)』の2人はと言いますと…繋がれてこそいますが、表情は落ち着いています。囚われている状態を受け入れているんです。こんな状態を受け入れるなんてなにかメリットがあるんでしょうかね。
逃げられないことを言い訳にその場に留まろうとしているって経験、誰にもあると思います。なんか人間味があって親近感が湧いちゃいますね。
まずは気付く。それが第一歩!
悪魔とは、自分のエゴです。このままじゃいけないんだけど、居心地はそんなに悪くない。そんなぬるま湯に気がついたら浸かっている。そんな事誰にだってあることです。そして、それが本当に悪いことなのか、誰も判断出来ません。
『悪魔(THE DEVIL)』はそれを悪いとも、そこから抜け出しなさい!とも言いません。あなたが悪魔に囚われていることに気がつくためのカードです。もうちょっと浸かるのも良し、意を決して囚われの鎖を断ち切るのも良し。こういう選択って気が付いてないと出来ません。気付いた後は、全てはあなたの決断次第です。
基本的にタロットカードには良いカードも悪いカードもないんですが、この『悪魔(THE DEVIL)』は中でも占いで登場すると顔をしかめたくなる人が多いんじゃないでしょうか。誰の心の中にでも悪魔はいます。その存在に気がつくことが出来るチャンスのカードなんです。
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