『13 死神(DEATH)』をNO暗記で理解!|タロット意味と解説

タロットカード解説
始まりの為の終わりが来ます。
今回は『死神(DEATH)』をキーワード暗記なんてしてないで、理解していきましょう。

カードに何が書かれているか?

馬に乗った骸骨(死神)が何やら人と話をしています。その傍らには倒れたままの人。そしてもう一方に子供が2人。この話をしている人はかなり豪華な衣装を身に着けていますね。死神となんの話をしているのでしょうか。

彼が言われているのはこだわりを捨てること(彼にとっては豪華な衣服や地位)。こだわりを捨てられた人は生かされ、捨てられなかった人(カード左下)は横たわったまま・・・。この人の近くには王冠がありますね。彼の捨てるべきこだわりは金品や地位だったのでしょうか。

死神が不必要だと判断した物事を終わらせるという世界観です。ここには本人の意志は関係ありません。「今必要だと感じていても、トータルで見て不必要なもの」というイメージで要らないものと判断するんですね。

そこはやっぱり、死神。甘くはありません。「これ、もう要らないんで自分で切りの良いの頃で終わらせてくださいね。」という感じではなく「強制的に終わらせる」んです。自分の中の普通が変わることってめちゃめちゃ辛いことだと思います。自分が正しいと思って行動してたことを、間違っていたんだと受け入れることは容易ではありません。

こう聞くと、すごく怖いカードに見えてきちゃいますか?

いえいえ、全然そんな事ないんですよ。

新たなスタートを切るチャンス

一見、怖いな〜!悪いカードだな〜!と思われがちな「死神(DEATH)」が終わらせるのは、上述の通り命や魂などの肉体的なものではありません。要らなくなったもの、自分にとって本当は価値のないものです。そこに時間や心をコミットする時間は必要ない!ということですね。ん〜、なんともドライですが。

終わりがくるということは新たな始まりがあるんです。「死神(DEATH)」は季節に例えるなら、「冬」です。草木は春に芽吹き、夏に育ち、秋に実り、冬に新たな芽吹きの為に一度枯れてしまいます。このサイクルは日本に住む人ならとても身近でよく理解できているんじゃないでしょうか。新たな芽吹き、そして実りのために一度枯れてしまうことを怖がる人は誰もいませんよね。

こう聞くと、この終わりは怖がることではなく、必要なことだと感じて頂けたと思います。「始まりの為の終わり」、「新たな始まりに向き合えるチャンスのカード」そんな風に受け取ってください。

僕はタロットカードには「良いカード」・「悪いカード」は存在しないと思っています。一見不吉そうな「死神(DEATH)」だってこんな風に解釈できるんですから!

手放すものは手放して、新たな始まりに備えましょう!

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