今回は『愚者(THE FOOL)』をキーワード暗記なんてしてないで、理解していきましょう。
カードには何が書かれているか?
1人の青年が旅をしていますね。明らかに軽装&白いバラのみ。前も見ず、足をすすめる先は・・・あれ!?崖!!
そして服装はというとなんかちょっと袖のあたりとかボロボロ。こんな格好で旅に出るなんて周りから見たら名の通り、愚か。
でも、彼の顔はどうでしょう?なんだか清々しいイメージですね。きっと彼にとってはそんな世間の声なんてどうでもいい!僕のやりたいことをやるんだ!とか言ってそうな。
そんなシーンが描かれていますね。
この愚者のルーツは中世ヨーロッパの宮廷にいた王侯貴族お抱えの道化師。彼らは本来、普通の人たちが守らなければならない日常のルール縛られることのない特別な存在です。
このイラストの彼は世間の目から解放され、自由に生きることが今大切だと感じています。
彼は今までの人生で培ってきた「当たり前」、周りの人が言ってきた「普通」そんなものに縛られない世界で生きています。
始まりと終わりの間
閑話休題、
大アルカナは22枚あります。
1番~21番までと0番があり、その0番がこの『愚者(FOOL)』というカード。
大アルカナは1〜21番までで人生の中における心の成長を描いています。人生の成長段階におけるプロセスとでもいいましょうか。
番号最後の21番は『世界(WORLD)』心の世界の完成を表しています。でも人生って1回完成したら終わりっていうほど単純じゃないんですよね。
10代の頃の心の完成と、4〜50代の心の完成って感覚的に違うなって分かりますよね。人生の中で1〜21番までの成長プロセスを何回か踏んでいくことになります。
21番で完成し、新たなスタート1番を迎える前のカード
つまり、終わりと始まりの間にあるカード
愚者は終わりの後、また始まるまでの間の何者でもない存在です。
常識だったり一般的なこうすべきという考えに囚われず楽しむ準備期間という世界観のカードであり、心が叫んでる内容を表に出しちゃおうよ!というカード。
コメント