カードに何が書かれているか?
闇を意味する黒い柱と、光を意味する白い柱の間に女教皇が座っています。その後ろには古くから、女性を意味するザクロが描かれたヴェールがかかっており、その後ろに広がる空間を守っています。衣装の青も相まって、なんとも神秘的です。
そして、その手には「TORA」と書かれた巻物を大事に抱えています。この「TORA」とはユダヤ人における律法書。イスラエルの民が宗教的な意味で従うべき大切なこと、価値判断の基準が書かれています。細かいことは置いといて、「とんでもなく大事なものを守り、隠している」ということですね。
自身の絶対的に大事な物を守る女教皇には感覚的に、従うべきこと=自分が良しとすること、あるいは従うべきではないこと=嫌なことを判断する能力が見についています。あなたが頭でわかっていても受け入れたくないこと、直感的に嫌だ!と思うこと等そういった、筋道立てて話せない直感的な何かに従い、物事を判断することが自身の大切なものを守ることに繋がるとする世界観です。
女性性を強く表している女教皇
心理学には「男性性」、「女性性」という言葉があります。
これは肉体的にどうとかではなく、心理的、精神的での考え方です。もちろん、どちらが優れているという事は一切なく、一人の男性の精神にも、一人の女性精神にも「男性性」「女性性」は存在します。そのバランスは人それぞれですね。
一般的に男性性は能動的、積極的、行動することで社会的成長を望みます。一方で女性性は受動的で感情や直感に冴え、社会的貢献を望むと言われています。
おっと、この男性性の特徴とすごく似ている、この特徴を強く表しているカードがありましたね。そう「魔術師(THE MAGICIAN)」です。
「魔術師(THE MAGICIAN)」の対極のカードと考えても理解しやすいです。
始まりの為のエネルギーに満ち溢れ、材料はすべて目の前に揃いあとは考えて行動するだけ。「おれは何だってできる!」と息巻く魔術師の対極。
目に見えるものが全てではないんです。頭で考えるんじゃなくて、心で感じたままに判断することがあってもいいんじゃないでしょうか。
何か立ち行かなくなった時、男性も女性も関係なく自分の中の女性性の部分を際立たせてみるのも良いかも知れません。
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[…] 「男性性」、「女性性」に関してはこちらから。https://yotarot.net/tarotcard/high-priestess/ […]